「手作り本と手作り蔵書票」展 

本型ブローチブローチの大きさ

ジュンク堂池袋店9Fで9月15日まで開催されている「手作り本と手作り蔵書票」展、やっとやっと観て来ました。
まずは壁面にずらりと並んだ蔵書票を拝見。木版、消しゴム版画、ゴム版画、銅版画…、実物の存在感はやはりちがいます。小さいのに不思議な生命感があるのがいいです。版画の味わいというか、複製できても全く同じものにはならないような雰囲気が、その理由かも。
また、繊細な世界が描かれたり、柔らかいタッチだったり、ざっくり大胆だったり、多彩な世界が並んでいるのも快くて「蔵書票ってどういうもの?」「どうやって作ったらいい?」と悩まずともよいのだなと改めて感じた。小さいけど奥深くておおらかで、私の好きな切手と蔵書票はなんとなくイメージが似ている。

ジュンク堂独特の気持ち言い本棚に誘導されつつ、平台の豆本展示へ。ここで、気になっていた中尾エイコさん作のブックブローチを発見。どれにしようか悩んで悩んで、画像の渋い色のマーブル模様のものにした。マーブルもすべて模様が違いますし、本はちゃんとひらくことができます。小さいのにとても綺麗なつくりで愛らしい。

中尾エイコさんのサイトの、販売商品一覧というページにてブローチの画像が見られます。

蔵書票・豆本作品も販売されておりましたが、誘導された本棚にて欲しい本をドンドンドン、と見つけてしまい手持ちがなくなってしまい、唸りながら鑑賞するばかり。日を改めてまた買いにいってしまうかもしれない。

ジュンク堂9Fの下りエスカレーターから見える夕暮れ時の空、秩父の山?のシルエットが浮かんでとても美しかった。

ボローニャ国際絵本原画展2006 

チケットチケットを折るとプレゼント型に

毎年変わった趣向がこらされているというチケット。
今年はプレゼントの形でした。開くと(左)荷物を運ぶ動物たちの絵が。
チケットコレクターがいるらしいというのも頷けます。



先日、板橋区立美術館で行われている「2006ボローニャ国際絵本原画展」へ行ってきました。

→板橋区立美術館のサイトはこちら
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/art/index.html

イタリア・ボローニャで毎年開催されている絵本原画のコンクールがあり、その入選作が展示されています。世界各国から応募された作品群は色彩やスタイルもさまざま。(水彩・アクリル・コラージュ・CG・それらの混合技法もあり)絵には正解というものがなく、自由であることをあらためて実感できます。

このコンクールは絵本そのものの評価ではなく、あくまでも絵の評価であるので、どのような文章がついているのか(つけられる予定なのか)絵に付いたタイトルから想像するしかありません。(一部の本は閲覧・購入可能)それはそれでまたたのしい。良い絵からは自然に物語のイメージが伝わってきます。

特に素敵だなと思ったのは、イランのラーシーン・ヘイリーエさんの絵。
→ラーシーンさんのサイト(絵も見られます)
http://www.rashin-art.com/page1.asp

展示してあった作品は少ない色数が非常に美しく効果的に構成されていて、ずっと見ていても飽きないものでした。見たことがない風景なのに、懐かしい気持ちになるような不思議な魅力があるのです。
→こちらのページ、右列7番めの作品です。

全体的に展示を見ていて思ったのは、描かれている人物やキャラクター/世界に衣食住が感じられるものが好きだということ。それがあると存在感が増して、その世界を実感できるみたいです。だから、キャラクターの持っている道具や部屋が面白かったり細かかったりするとそれだけで楽しい。そういえば子供のころに読んだ「だるまちゃんとてんぐちゃん」でも、見開きいっぱいに道具がちりばめてあるページが大好きでした。

そんなわけで、ドイツのダニエラ・ブンゲさんの絵もいっぺんで気に入りました。大胆な構図で広々とした素敵な部屋が絶妙な具合で細かく描かれていて(テーブルの上の食器とか、おっこちたメモとか)繊細な絵柄なのだけど、見ていて充実感があるのです。
こちらは善いことに作品が試用された絵本を手にとって閲覧でき、お話もなんとなくわかって(女の子・祖父・祖母の暮らしの風景)本としても大変すてきだったのでした。9月に英語版が発売されるようで、日本でも買えそう。というか既にすっかり買う気。

いろんなところを刺激されて、マッサージのあとのもみ返し状態になりながら、1階のカフェスペースでおいしいパンを食べて帰りました。
カフェの前の売店も、洋書絵本の古本が売っていたりして、すごく危険な魅力に溢れるスペースなのでした。

ポケットアート展 

ナポリの豆本「雨 眠い」で検索すると膨大な件数がヒットいたします。何を隠そう私も雨(の日)眠い人間の一員。そして季節は低気圧が停滞する梅雨。眠さ大盛りです。更新頻度の低さは伊達じゃありません。
そんなわけで眠りが過ぎて夜型になり、生活に支障をきたしてきたのでむりくり昼型に戻し、本日やっとこさテレビから聴こえる「おはようございます」に違和感を感じない朝を迎えることが出来ました。

そうとなったら出かけねば。ふと思い浮かんだ行き先が一度行ってみたかった文具店、Giovanni(ジョヴァンニ)
場所はJR吉祥寺駅北口徒歩約10分。しかし、その一角だけ異国の街角から飛んできたような外観。好ましい違和感。扉を開けば色とりどりの透きとおるインク壜、その横にはアンティークのインク壺、ペン先、羽ペンなどが並ぶお好きな方にはたまらない夢の舶来文具空間。お城のペーパークラフトもあれば、足つきのマーブル模様の小箱もあり、シーリングワックスにシーリングスタンプ(もちろん便箋・封筒も)、体温で色が変化する不思議な消しゴムに書き味よさそうなボールペン、手のひらサイズの謎のボードゲームなどなど、魅惑的なものばかり。

「豆本の扉や」として最も魅かれたのは、やはり小さな本棚に並んだイタリア製の小さな豆本。革と紙の装丁があり、私はナポリの風景がプリントされた革表紙の豆本を一冊購入。他にはマルコ・ポーロやダーウィンなど人物のタイトルがついた本(中身は確認できず)、詩集もありました。お値段は2900円くらいから。
お手ごろ値段のものでは、マーブル紙や鮮やかな用紙を使ったコーネル豆ノートも各種ありました。こちらは600円代から。アドレス帳代わりにしたらかわいい感じでした。

小さなお店を思い切り満喫しきって、メインイベントの西荻窪へ。こちらは南口徒歩5分。ギャラリーMADOさんで開催されている「ポケットアート展」を観にいきました。
CDや小物をいれて飾れるポケット付きカーテンに、各作家さんの作品が入っているという企画展で、これで5回目の開催だそうです。秋におこなうグループ展「屋根裏の図書室」の出展者である孔雀洞雑貨舗さんと星屑工房(銀月鱗山猫)さんが参加されているので、ぜひに、と行ってまいりました。
ポケット縦一列ごとに作家さんの作品が入っています。作家さんの数は45人にもなるとか。
工芸品や立体作品、アクセサリー、布を使った作品、フェルト作品、ポストカードなど、多様な作品がポケットに入って並んでいるのですが、離れた所から見ると全体がひとつのフレームに入った作品のようにも見え、なんだか面白かったです。ひとつひとつ拝見しながら、作風に関わらず丁寧さがある作品は「持っていたい」気持ちになるものだなと思いました。あれこれ手にとって好きなものをいくつか購入。
展示は30日まで開催しています。

古い洋館を改装したというギャラリーの佇まいもよく、雨の日にどこか似合っていました。帰途にめったにないような偶然の再会があったりもして、なんだか佳日でありました。