油断すると。

暑さに負けて、油断すると、すぐ一日が24時間じゃなくなってしまいます。つまり、ちょっとずつちょっとずつ寝る時間がずれて、いつのまにか、1・5日くらいのサイクルで生活することになるのです。
だもので、世の中のスピードがとても高速に感じます。一ヶ月が早いよー。
着実にミッションをこなしているスペースシャトルの宇宙飛行士がまぶしい。宇宙飛行士じゃなくても、一日の間に少しずつ歩を進めている人がみんなまぶしい。怠けてないでやらなくては!
…一方、自分がものすごく時間の観念がゆるい、遅いことを自覚しすぎていて、必要以上に日にち感覚が進んでしまうときもあります。
今日はまだ7月だけど、もう8月3日くらいのつもりでいるとか。
実際の日にちとのズレに気づいたときは「ねじ、巻きすぎ」と自分に言い聞かせます。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 閑話休題 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「がまぴょん」(今期一冊目の豆本)の製本作業と同時に、新しい物語豆本をまとめています。絵と字がはっきりまとまらないときが、いちばんもやもやします。
8月中に、新しく2つ物語を作ってしまうぞ!
宣言しとこ。
自分を追い込んでおこ。
イルフ童画館で、武井武雄の豆本を見る

前日、3時間しか寝られないほどわくわくしていました。
武井武雄が出した数々の実験的な刊本(素材・題材・装丁など、すべてが武井武雄のアイデアのもとに作られたごく小部数の作品。300人ほどの会員のみに配布された)作品を見られるのは本当にうれしく、「実際に手に取れる」という企画にいたってはわざわざ行っておいてナンですが、信じられないものでした。
サイズは手のひらサイズ。少し小さめの手帳くらいはあります。
木版・凸版・エッチング・グラビア・螺鈿細工・寄木細工などなどあらゆる細工によって作られたいくつもの作品(全部で139点余刊行された)が、目の前に展示されています。まさに「本の宝石」で…。しあわせ。
さて、ひとしきり感嘆しながら拝見した後、手袋をはめていくつかの作品を実際に手にとって鑑賞させていただきました。
素材から着想したものも数多くあるそうで、有名なエピソードでは「エジプトでパピルスを育てるところからはじめ、パピルス紙を作り、本となった」というものまであります。
しかも、この刊本ではいっさい利益を得なかった、というのがまたスゴイ。余技の域では絶対にないクォリティ。アイデアも、絵も、文も。
お話はお話で、「読者に想像させる」形式のものが多く、これまた楽しい。
次回の「"刊本"を実際に見られる」日は8月10日です。
※そのほかの日にちについてはイルフ童画館のサイトでチェックを。本そのものが大好きな人は、必見です。
銀座・伊東屋はたのしい。

歌舞伎座で昼の部「十二夜」を鑑賞(原作:シェイクスピアらしさと歌舞伎らしさが共存する、想像以上にすばらしい舞台でした。歌舞伎以外でも見たことがない"鏡"仕立ての舞台美術も必見です。ぜひ再演してほしい)した後、伊東屋へ。
なんか素敵な紙がないかな〜、くらいの軽い気持ちで立ち寄ったのですが、紙のフロアについたとたん”伊東屋直輸入!”などとアピールされた素敵な品々に目移りしまくって、使う予定がないものまで買ってしまいそうに。マーブルペーパーや、舶来のラッピングペーパーなど・・・。
しかし、明日長野県岡谷市への小旅行を控えているので自分を戒め、とりあえず必要なものだけを購入。
・・・などといいつつがまんできずに画像の目打ちを追加しました。
いや、目打ちは必要だし、使いやすいのがなかなかないし・・・。卵型のにぎりが手にフィットしてきもちいいのです。
それにしても、最近どこの画材店へ行っても製本材料がちゃんとあります。豆本に使えるものばかりではないけれど、なんだか心強いです。
ほそぼそと製本中
木葉井悦子さんの絵本
もうひとつ、美術館の企画展情報。
軽井沢絵本の森美術館・木葉井悦子没後十年回顧展「いのちの歓びと大地のめぐみ展=キバイをめぐる人たち=」
といっても、私は木葉井悦子さんの絵本について、あまり多くを知りません。
いつだったか軽井沢にサイクリングに行った折、たまたま立ち寄った絵本美術館で作品を目にしたのが初めてで、それ以来作品を拝見する機会がありません。そのとき、いくつか展示されていた原画の中の「あかいめのしろへび」という作品にひどく衝撃を受けました。
作品の細部を正確に覚えてはいないのだけれど、人間たちを助けるために、しろへびが赤い目をさしだす、といった話だったと思います。何の見返りもなく、自分のもっとも美しい部分を捨ててしまうのです。
だからといって、「良いことをしたらほめられる」とか「良いことをして世界を平和にしよう」といった単純明快な話ではなく、あまりにもしろへびは報われない、と思った記憶があります。ただ、そこに清々しさも覚えたりして。
いろいろな感情を喚起させつつ何を押し付けるわけでもなく、水彩画の色もタッチも悠々としていて、作為がなくて自由。
ぐらぐらと気持ちは揺れ続けて、もういちど読みたい、何度でも読みたい、と帰宅してから探してみたけれど「あかいめのしろへび」は一冊も見つかりませんでした。
絵本専門の古本屋さんも訪ねましたが、木葉井さんの本はとても人気があって、"木葉井さんの作品ならなんでもいい"という注文すらあるのだ、とのことでした。
今回の展示には「あかいめのしろへび」は入っていないようなのですが、「あかいめ〜」と同様にほとんど手に入らない他作品も目にしたいので、出かけなくては、と思っています。
武井武雄作品に会いにゆこう
岡谷市-イルフ童画館-3F展示案内より。
武井武雄氏の豆本作品を手にとって見られる!そうです。
武井武雄刊本作品展139冊の宝石
武井武雄刊本作品展
これまでの「本」という常識にとらわれず、様々な素材を取り入れ実験的に制作された139冊の刊本作品。
武井武雄が、半生をかけて作り続けた造本美術の世界をこの機会に是非ご覧下さい。139冊全てを展示します。
刊本作品鑑賞会
普段読む事のできない刊本作品を、実際に手にとってご覧いただけます。物語だけでなく、素材感や、丁寧な製本作業など、様々な角度から武井の息づかいを感じてください。
もともと行くしかない。という企画でしたが、実際にさまざまな角度から見られるとはー。
◎鑑賞できる日は
7月17日(終了済)・27日・28日
8月10日・28日
9月11日
PM2:00〜で、特別な申し込みは不要だそう。
◎「イルフ童画館」へのご案内(アクセスや料金、開館時間など)はこちらへ。
今月28日に思いきって行って来ます! 日帰りで。
往復6時間。どんとこい。
はじめての和装本
「はじめての和装本―身近な道具で作れます」を買ってみました。
図版が豊富で、素朴な味わいがある作品が載っています。
基本的な作例がわかりやすく、やる気も出ます。
和装本は装丁がシンプルなので、いろいろな内容に合いそうな気がします。
押し花、肉筆画、版画など・・・。
意外とレシピ本にもいいかもしれない。
和綴じの紀行文・旅行本なんかあったらぜひ読みたいなぁ。
こうしてアイデアだけが増えてゆく・・・。ちゃんと実現しないとね。
プリンタトラブル顛末記
プリンタのトラブルの後、何度か試し刷りしてみたのですが、結果は変わらず。
何度やっても、「給紙エラー」ばかりでうまくいきません。
あきらめて、ほかの紙を注文することにしました。
OA用紙で裏うつりしないようなちょうどいい厚さのものがなかなかなく、あっても「真っ白」であまりにも地の紙が目にまぶしすぎるため二の足を踏んでしまい、
・紙の厚さ
・クリーム色
・インクジェットで両面印刷できる
という点を基準にさまざまなサイトを検索し、
ネットで注文することにしました。
すぐに紙は届き、テストプリント開始。
色はきれい。裏うつりもナシ。
でも・・・、厚い。厚すぎる!
この時点ではちょっとまだ失敗を認めたくないので、「こういう絵本も耐久性があっていんじゃないかな?」とか自分に嘘をついてみるわたくし。
もうひとりの自分が「無理だって!」と突っ込みつつ、本文用紙を切り、折って冊子状にしてみる。
駄目だあこりゃ。
がくーん。
和紙調の用紙には、紙の性質としてしなやかさ、やわらかさがあるから多少厚くてもめくりやすく風合いも軽かったのです。
その厚さを参考にしても駄目でした。
ああ〜、と頭を抱えていたところ(100枚くらい買ってしまっていたので)、「そういえば"書籍用紙"っての買ってたな」と思い出し、使ってみることにしました。
結果:2時間ほどで20冊分の印刷終了。
クリーム色で、裏うつりは多少あるものの許容範囲。なによりプリンタとの相性がよい。しかも安い。(100枚で420円/東急ハンズ渋谷店5Fにて)
最初から、これ使えばよかったな。
そんな幸せは意外と身近にあるという青い鳥のような経験をしたのでした。
プリンタのトラブル
本文の印刷をさくさく済ませようと思うのですが・・・。
プリンタのエラーが出まくりでまったく進まず。
紙がやや厚めだからだと思うのですが、先日までは問題なくできたのです。
いろいろ調べた結果、「湿気」のせいのような気がしてきました。
中厚口の和紙調の紙で、いかにも湿気に弱そうだし。
(プリント時以外は袋に入れて保存しているのですが)
とにかくいらいら続きで、梅雨明けを待望しています。
見返し用の紙を作ってみる

豆本の内容は「うさぎ型のがま口・がまぴょんが普段食べているお金よりおいしいものを探しに行く」お話です。はて、おいしいものとは? というか見つかるのか? …それは読んでのお楽しみ。
出来上がった豆本の内容に合った見返し用紙が作れないかなー。
という思いつきでチャレンジしてみました。
線画だけスキャンし、ペイントソフトで色や背景のマーブル調模様をつけ、パターンの元になる画像を作りました。ちょっと主線がジャギジャギしてしまったので、もうすこし解像度をあげて取り込んで再度作ってみます…。
それはさておき、できたパターン画像をしきつめればできあがり。
各種ペイントソフトで簡単にできると思います。
パターン画像しか作れない場合でも("ペイント"しかないとか)、Wordでパターンをしきつめれば大丈夫です。
具体的な作り方は、「RABILIC★パソコンで作るマイピクチャ/オリジナルグッズ」さんの
Rabilic★パターンで作るラッピングペーパー
http://www.geocities.jp/rabilic/patern.html
というページがわかりやすいです。製作例もたくさんあって参考になりました。
和紙調や、絹目調などの風合いが面白い用紙にプリントするとより雰囲気が出るかも。プリントするときには「紙の目」の方向にも注意したほうがよい感じです。
表紙をつけてできあがり。
本文ができたので表紙を作ります。
表裏、2枚の表紙と背表紙の芯となる厚紙を本文のサイズに合わせてカット。表紙の紙に配置し、薄めたボンドで貼り付けます。
本のみぞのための幅や、溝なしで作りたい場合など、お好みのスタイルに合わせて各種参考書をご覧になってくださいませ。
↓
背表紙と本文の背をボンドで合体。
↓
見返しと表紙を薄いボンドで合体。
見返しを表紙にバランスよく貼り付けるのが難しいです。いつもしくじるのはここ。
できました。
しばし重たい本の下などに置き(豆本が汚れないように何かでカバーしてください)放置。忘れたころにピシッとかっこよい本ができています。
後は、表紙にタイトルラベルをつければ、完成です。
というわけで、失敗を踏まえて改善しつつこの本を何冊か作ってみます。
本文完成までの道のり
本文に文字を入れて印刷し、見開きごとにカット、綴じ穴もあけました。
次は、糸で綴じます。東急ハンズで購入した製本用の綴じ糸を使ったのですが、ちょっと太すぎました。以前、豆本の教室に参加したときは「絹糸を2本取り」して綴じたのですが、その方が仕上がりが綺麗。
※糸を綴じ穴に入れる順番や、糸の後始末、遊び紙を入れる場合など、詳細は本を参照されることをおすすめします。
「自分で作る小さな本」(カラー図版多数。どれも美しく、気軽にいくつかのバリエーションの豆本を作ることができます)や「手製本を楽しむ」(豆本に限らず、”製本”について、詳細に書かれています。)など、いろいろ出ています。まめまつりさんの市販の豆本参考書というページは大変役に立ちますよー。
↓
綴じ終わった状態。
本文の背は糸もろともボンドをうすくのばして固めてあります。
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本文の2倍の幅でカットし、中表に折った「見返し」用紙を本文裏表に貼ります。
本文のノド側に5ミリ幅くらいに水で薄めたボンドを塗り、接着します。
↓
背以外の部分(天・地・小口)が綺麗にそろうようにカットします。
ずれないように、定規はしっかり押さえます。ちょっと緊張します。
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花ギレ(背表紙と本文の間からちらりとのぞくアレ)を天地にはりつけ、その間に「寒冷紗」というガーゼのような布を貼ります。
花ギレも寒冷紗も、東急ハンズや画材店で売っています。
が、花ギレも市販品だと大きすぎるようなので、こよりと布で自作したほうが具合がよさそうです。
本文が完成し、サイズがきっちり出たのでそこから表紙・背の大きさをわり出し(こちらも参考書を参考になさってください)芯になる厚紙、表紙用の紙をサイズどおりに切っておきます。
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